動物の血液内科について
血液内科 獣医師 中村勇太
目次
- 0:00 担当獣医師と血液内科について
- 1:14 人間の血液疾患との違い
- 1:58 ティアラちゃんのケース
- 2:50 この仕事で一番難しい点は?
- 3:19 動物の血液採取は難しくない?
- 3:41 供血犬とは?
- 4:16 人間と動物の血液型の違う?
- 4:41 なぜ獣医師に?
- 4:55 この仕事で一番うれしいことは?
診断と治療
血液内科は総合内科を基礎にして、血液に関する下記の疾患に対する診療を行っております。
貧血性疾患
IMHA 細血管障害性貧血 ハインツ小体性溶血性貧血 ヘモプラズマ症 赤芽球勞 再生不良性貧血
凝固異常
IMTP DIC 先天性凝固異常(血友病)
造血器腫瘍
急性骨髄性白血病(AML) 骨髄異形成症候群(MDS) 真性多血症(PV) 本態性血小板血症(ET) リンパ腫 多発性骨髄腫
これらの病気に対して血液検査 画像診断(X線検査 超音波検査 CTなど) 骨髄生検 リンパ節生検、場合によっては外部の機関の血液検査・遺伝子検査・病理検査などを利用してより正確な診断を行います。 動物には血液バンクがありません。 必要な時に十分な血液を集めることに苦労しております。 そのため当院では輸血ドナーを募集しています。 それにより出来る限り要望に応じた輸血療法を行っております。 また、輸血前の血液型検査 クロスマッチ検査等を必ず実施し、輸血中もモニタリングを行うことで出来る限り輸血に関する副反応を起こさない工夫をしております。